2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

経済を考える7

6-9はまだ未完成で自信も少しない。税収増が不生産階級を育て科学技術も発展しそうである。100%ではないが、税金も役立ち、農業基盤整備など生産階級への依存は小さくなっていかざるを得ないようだ が、先に行く。 不生産階級の利益がどう拡大して資本蓄積…

経済を考える6-9

ケネーの経済表範式に感激したマルクスが、資本論で再生産表式の理論に発展させたプロセスの再現になるかもですが。 範式の生産階級が、原前払100が生産資本として存在し、10年で償却するから、年前払には10が消費される。 別に20の年前払は、実は大きくは労…

経済を考える6-7

原前払い、年前払い、資本について考えよう。 ロビンソンクルーソーは、食糧の魚をとるのに泳いで、木を削ったモリでとっていたが、熟練して最低限の確保ができ、時間の余裕ができたので、網を使ったり船を作ったりしてより短時間で同量以上の魚をとることが…

経済を考える6-8

今回は話の流れを外して、利益率の問題に踏み込んでみたい。 生産階級の利益率が高く、利益すなわち余剰生産物ができたことが、生産階級と呼ばれる所以である。 農業を主として、漁業、林業、鉱業なども範疇にふくまれるはずだ。 生産に必要な労働力の再生産…

経済を考える6-6

6-5で、イギリスの地政学的優位性とユダヤ人の流入が、近代資本主義の爆発的発展をもたらしたとは考えているが、話の組み立てがやや乱暴なので、その前段階を丁寧に深めたい。 自然な流れとしての、農本社会に内包する要素の中からの成長による小規模な資本…

経済を考える6-5

ケネーの範式の不生産階級の成長の考察が、資本主義化への洞察を生み、資本主義発展後の社会を模索する上でも手法は同じ気がする。 不生産階級の質と量の拡大の前に、農本社会の価値観を考えよう。それは余剰生産物を増やしたい支配階級の思いであり、安定し…

経済を考える6-4

ケネーの範式で思うことは、見事な封建主義循環システムを表現していると同時に、この時代の不生産階級である商工業者の位置が、支配階級の為の服の仕立てや豪奢な家具や美術品、庭師や建築物作り、装飾品作り等宮廷でのお抱えの召使いとしての機能と、もう…

経済を考える6-3

ケネーの経済表範式を考察する。 当時のフランスの経済構造を、3階級と5本の線という簡潔さでモデル化し、循環構造を見事に示した。 80%が農民で食糧生産力が高かった300年前のフランス、王朝は栄華を極めていた。宮廷の専属医ケネーは時の政権の重金的な輸…

経済を考える6-2

ロビンソンクルーソーからケネーの封建主義的農本主義時代を経て、産業化した工業化時代の検討に移行しよう。この場合は、ロビンソンクルーソーの個人としての労働力配分の考え方も参考にしつつ、フランスを代表とするケネーの階級区分と歴史性を前提として…

経済を考える6-1

さて、経済を考える上で、改めてロビンソンクルーソーを考えよう。 初めに身の回りにあるものを使って、まず魚や貝を取り、島内の果物や食べられる野菜を集めただろう。エネルギー支出分を超えるエネルギー補充食糧を労働で確保したら、需要ははじめて次の段…

経済を考える6

村の定期市では、生産工場製品の交換ではなく、零細?個人事業主間の余剰生産物の交換経済を想定しているが、村から国レベルの膨大な生産物の交換市場には、資本家の労働者雇用を伴う工場生産品の販売による交換が行われ、その利潤を巡って階級的な分配問題…

経済を考える5-2

村の定期市で、商品W-G-Wの交換をなす為の貨幣Gの導入について、市場構成員による市場外の銀行機能からの借入による方法を5で想定した。 一方で村の定期市でも、権力から自由ではなく、丁度フリーマーケットの所場代のような、交換とは別の支出を必須として…

経済を考える5

村の定期市では、W→G→W、即ち、商品→貨幣→商品なる交換を通じて、商品が社会的に交換分配される。過剰生産物を市場で販売換金し、その金で他の必要な商品を買い消費する。これは、労働者、生活者即ち家計部門の行動パターンだ。 まず、第1の疑問は、村の定期…