2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

資本主義を考える-16

・循環型単純再生産が続く均衡型中世型経済システムに変化をもたらすのは、道具との結合労働という古来の生産手段を、「機械使用労働」という新たな圧倒的な生産手段の劇的変化によるものである。 ・まずは鉄製の機械の製造需要が均衡経済のバランスを崩す。…

資本主義を考える-15

・中世の絶対主義的王政の支配する農本社会では、余剰人口は、自営的安定的な不生産階級即ちその日暮らしの手工業的自営業者による都市市民を育成した。 ここにこの経済循環システムを根底から変革する資本主義生産システムが登場したのだ。 それは、消費材…

資本主義を考える-14

・資本主義のポイントは何か。 ロビンソンは、モリ=道具を1時間かけて作って3時間の素潜りモリ漁で5匹の1日の必要食糧を得ることができるようになった。総労働時間は4時間。 モリを作らないで手づかみ漁やってた時は、5匹取るのに8時間もかかっていたとする…

資本主義を考える-13

前章でほぼ輪郭は出来上がってきた。 ロビンソンクルーソーなら、1人で漁業でもやるしかないが、素潜り手づかみ漁では1日8時間やっても5匹しかとれない。ようやく1日分の食糧だ。 モリ突き漁にすればモリを作るのに1時間かけても、3時間の漁業で5匹とれると…