2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

資本主義分析-2

・資本主義の本質は、資本の剰余価値生産を動機とする生産様式である。 ・資本主義生産様式は、突然現れたシステムではない。その前史は、ケネーの経済表範式モデルからその萌芽を読み取れる。まずは歴史的考察。 絶対主義的封建主義時代に共通する農業生産…

資本主義分析-1

・マルクス表式で、資本主義生産様式では GーWー GーWー・・・・の資本の変態により、剰余価値が蓄積されることを前回明らかにした。 資本主義システムは、資本家利潤を目的とすることで、社会的な総生産を担い、社会的な総消費に対応する、強い資本家動機に…

マルクス経済学、結論

・マルクス主義経済学は、資本主義システムのモデル式として GーW(pm+A)ーPーW'ーG' と表現した。 資本主義生産システムは魔力のある経済のエンジンである。ことの本質は、下部構造は農本主義、上部講構造は絶対主義的封建時代から、下部構造は資本主義、上…

マルクス主義経済学7

・結局のところ、ケネーの範式モデルは、自然の力=自然物の増殖力と人間にとっての有用自然物=農産物の濃縮労働生産による農産物の対人口過剰生産が安定したこの時代の経済モデルであり、定住による単純再生産を可能にした農本社会を形成したが、過剰生産で…

マルクス主義経済6

・農本主義時代は、8割の農奴の、太陽エネルギーに依拠した食糧生産力に多少なりとも合理的な生産性をもたらした。 そして一握りの支配階級の豊かな消費生活を安定的にもたらした。 農業技術の進歩により、余剰生産物を生産できたとはいえ、その程度でしかな…

マルクス主義経済5

・4で不生産階級、即ち労働者階級が登場したが、不生産階級と支配階級内の官吏などの召使いとの違いは何だろう? 収奪余剰生産物の分配を支配階級に必要な労働と引き換えに受ける、ということに変わりはないが、支配階級内で常時雇用されれば、収奪税からの…

マルクス主義経済学4

・ロビンソンは、孤島で生存するために、魚を取り、果物を集め、各種の道具を作り、衣服や家具、家を作り暮らしたが、その作業の全ては本人の労働であった。 分配問題がない反面、各方面の技術は稚拙であり生産力は低いままであった。専門的に技術開発する時…