2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

経済を考える3ー1

物々交換は交換のちょっとした欲望の不一致で行き詰まりをもたらすが、誰もが交換を拒まない、「交換の媒介物」貨幣が存在すれば、取引主体間で交換が成立する可能性は格段に高くなる。 取引主体間での貨幣の受渡しを通じた、価格の実現と契約の履行について…

経済を考える3−2

ケインズの分類方法では、 国家貨幣の定義は、強制的法貨である 貨幣と、強制的法貨との交換が保証されている貨幣を加えたものを指す。 したがって強制的法貨である中央銀行券(例えば日銀券)だけでなく、それとの交換が保障されている中央銀行当座預金例えば…

経済を考える4

伝統的な純粋互換モデルで描かれる世界が、現実の資本主義経済からあまりにもかけ離れている事は、ミンスキー(H.Minsky)によって次のように指摘されている。 標準的な経済理論、新古典派総合、の構成は、村の定期市で行われるような、物々交換を検討すること…

経済を考える2

ロビンソンの個人的生活と異なる、集団を構成する社会では、分業生産物の交換が社会的にスムースに継続されなければ豊かな経済成長は社会全体としては得られない。交換が障害なく行われれば生産力、生産性向上も誘導され、社会経済は発展し社会が豊かになる。…

経済を考える1

ロビンソン・クルーソーのように無人島で1人で生活すると、生産活動に分業や協業がないことにより過剰生産物の交換の為の労働は必要ない。まして、交換の道具である貨幣も必要ない。交換による富の創出を前提とする為の生産性向上活動もない。生産性向上の成…