2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

マルクス主義経済学-3

マルクスの当初の資本主義観察は、ミクロの工場製品生産と、その中での剰余価値生産に焦点が当たっており、階級闘争の必然性を導いたが、その後の資本主義経済発展を予測できるものではなかった。 マクロ経済面での分析や、ケネーの言う不生産階級が、徐々に…

マルクス主義経済学-2

・今回は、商業やサービス業にも剰余価値は発生するのか?であり、その答えは、する、である。 ・経済学の母、フランソワ・ケネーはフランスルイ王朝時代の天才的宮廷医であり、専門は循環器であった。 だからこそ経済の解析もその循環的手法が用いられた。 …

マルクス主義経済学1

・GーW(pm+A)ーPーW'ーG' で、WーPーW'の工程 が最大のポイントである。 P即ち製造工程を経ると、資本Gを製造組成段階のW即ち可変資本A即ち労働力商品=賃金とpm即ち不変資本=原材料や機械の固定資産減耗やエネルギー投入を調達し、それらの結合即ちP製造工程…

ケネー範式分析-1

・別な角度から範式の生成と発展の歴史的経済把握を試みてみよう。ロビンソンではない集団社会だ。 まずは狩猟民族から、農耕民族への発展である。 採取経済である狩猟民族の段階でも、チームとして生きる狩猟活動が、しかも家父長制組織で行われたはずだ。 …