経済を考える8-8

剰余価値は、労働に代替する機械化の発展により生み出される、とすると、GーW の貨幣資本の生産資本への転化で、その組成段階で予定剰余価値が計画され、P生産の実行でW内で生産後の商品の形で生産されるから、Gの成果でしかない。労働者階級が握るべきは、GのWへの転化の内容に意見参画することだろうが、生活費を寄こせとなるだけなら、旧資本家と同レベルとなり、支配階級にとって変われない新たな資本家階級との交代にしかならない。

 

生産して新規の商品に変化した生産物は、その段階で、即ち出荷待ち商品の内に、剰余価値は含まれている。これは、未支出のGとしておいても良いし、原料と、新労働組成即ち機械とエネルギーの増として1回転の規模をあげても良いが、製造業ならば、初めの未使用Gとして取り置くよりも、精算後商品の増としてGと交換してもらった方が良い。

では、機械と生産による剰余価値とは、何か?素手による職人10人による1日の生産量と、工場による1日の生産量が変わらなかった場合は、工場の剰余価値は、そのまま、組成メリット分となる。工場1日で職人集団3日分生産なら継続生産なので3倍得られる。この得られた剰余価値は、資本として再投資されることによって更に単位あたりで増殖できるが、その為には、さらなる効果的機械投資の増が求められる。資本家の最終消費ではない。

しかしながらここまででは、製造後商品に需要がある場合で、ここまでだとセーの法則の範囲である。

1日で30職人分の製造量があったとしても、これを換金して、新たな生産資本組成で生産するには、WーGの等価交換により、貨幣資本に等価で戻さなくてはならない。蔵出しの商品に市場への輸送と商人への換金機能と、これらの活動を継続再生産するには、滞留時間分の銀行からの信用による繋ぎ資金も必要だ。製造業は、普通は資本を製造業に早く戻したいから蔵出し価格で商人に販売して、それでも製造業に剰余価値は得られているが、商人が運輸コストと販売コストを加えて販売価格とする。その労働支出と原料にあたる輸送機械の減耗補充費やガソリン代、消耗部品代は、回収して活動を継続しなければならい。不生産階級で剰余価値産まないのが商人、剰余価値を産むのが、流通資本や商業資本であり、これも機械化による生産性向上により得られる。

物は使ってないが、物作りは需要の為だから生産力が上がれば、こちらも製造業と変わらない資本主義システムである。サービス業種が価値を産まないと考えるなら、製造業が製造輸送販売業を肩代わりするしかないから、もし、労働者が同一賃金なら、製造業と同レベルの賃金総額と同額の賃金支出を伴うまでの規模と生産性までサービス業種も成長することになるしその必要がある。鏡の裏と表、実数と虚数の関係に近い。需給関係によるが、成長期は製造業が大きくなるが、成熟期は販売量の競争が製造業の存立を決める為に、サービス業種が大きくなる。この傾向はグローバル化で、製造業コスト競争となり、更に拍車をかける。

 

 

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