経済を考える7

6-9はまだ未完成で自信も少しない。税収増が不生産階級を育て科学技術も発展しそうである。100%ではないが、税金も役立ち、農業基盤整備など生産階級への依存は小さくなっていかざるを得ないようだ

が、先に行く。

 

不生産階級の利益がどう拡大して資本蓄積に至るか、要は、工場規模の生産ができる投資資金と投資原資を支える利益の源泉はどこからか、だ。

生産階級の場合、当時のフランスの農民に貯蓄がたまっていたわけではない。なのに余剰生産物があり、それは不等価交換?として支配階級に流れていた。

GーW-GのWは、固定資産減耗と協力してのW、だからWのうちの賃金部分と固定資産減耗が経費であり、固定資産減耗の回収分が賃金から引かれ、更に労働は可変資本なので、固定資産追加投資の分が賃金から差し引かれ、Gに変える、これが資本主義の本質ではないか、が仮説だ。これは8で検討したい。

 

私の根本的な疑問は、マルクス

貨幣Gー商品Wー貨幣Gダッシュ だ。

WーGーWは、労働者の単純再生産課程である。

資本家は、GーWーGの生産工程では、もともままで工程を行う意味がない、というものだ。

だからPの製造工程で価値増殖が行われ、

GーW-PーWダッシューGダッシュ

増殖価値が製造課程で付加され、労働者帰属のそれが剰余としてとして資本家に帰属され、これが投資原資となる、ということだったように思う。

だから交換課程では、価値は増殖価値しない、ということだ。ならなぜ交換に経費をかけるかというと、資本即ち貨幣資本に戻す作業しないと資本にならない単なる商品資本だ、ということだったようだ。

商業の発達や商業資本の巨大化を説明しにくい。

近代工業化の先駆けの時代、流通機構も未発達な時代の限界で普遍化しきれていない、まだ、生産力が未発達で流通機構が問題にならないほどお粗末な時代であるから、そのセクションの資本形成に至らない、丁度ケネーの不生産階級の生産階級化の萌芽の時代の限界があったからではないか。

私は、GーW-G、が正解だと思う。

もし、そうでないなら、商業や流通業、いや家政婦協会業などのサービス業という、物販製造業以外に資本主義がはまらなくなるから。

サービス業は、資本を蓄積したり、固定資産投資原資が得られないはずだが、実際には拡大再生産も固定資産投資も行われている。

これは、現代でもなおマルクス主義経済学の論争の種として生きているから。

この世に需要のある限り、需要とは、が難しいが。

 

ただ、ケネーの生産階級内で剰余生産物を得るためには、100の固定資産保有の段階に成長していて、この固定資産原資は農民への利益配分からの収奪によって蓄積していたのではないか、ということだ。スミスのように等価交換ではなかったということだ。

不等価交換が富の増殖分からではなく、労賃の権力による収奪、即ち不等価交換から得られたと考えるのがふさわしい。でないと、支配階級の収奪と同じ原理である。収奪し過ぎれば再生産が縮小するから、そのギリギリを知る能力が支配階級にはあるし、借地農経営者も同じであり、幾分かの利益は得ていたはずだ。

Wのうちの、原料は削りようがないが、見た目価値ある粗悪品で市場を、通過できれば可能だが、長続きはしないとすると、労賃の必要を超えた削減が、資本の原資となり、それは工場生産などの規模拡大で多量化できる。発展時の生産階級と不生産階級の関係が、需要とする種類の産業が流通業なり商業なり、召使い業だった、サービス業まで、需要あるところの規模拡大には常に労賃からの収奪の積み上げが行われるわけだ。従って、需要増がなければ、単純再生産になり、供給過多になれば縮小する、縮小すれば投資用の収益も減る関係にあると考えられる。ここで、需要が最も大切だが、不生産階級即ち労働者階級が増えれば、労働者階級独特の需要が大規模化する。需要は天まで届くほどあるが、賃金総額で優先順位化するしかない。賃金は限りがかるからだ。社会の生産水準が高まると、支配階級との格差はあるにしても、圧倒的には労働者が多いため、労働者にも貯蓄が可能になる。貯蓄は投資資金となり金融業者から金利をつけて投資資本として産業に再分配される。

収奪されて資本家に投資原資が集まる、というより、労働者に分配された収奪後の賃金からの貯蓄が融機関を通じて投資資金として再分配され、金利を得るわけだ。ところが、投資先がなく金が銀行に溢れているのが日本の現代だ。借入需要がないのだ。住宅需要も少子化で有り余っているのだ。

 

マルクス主義者は、普通は剰余生産物は農民のもので、支配階級を倒せば、ついでに借地農経営者もいなくなれば、少なくとも20の余剰生産物が農民に分配されて農民が豊かになれる、というようなものだろう。

しかし、その余剰生産物は10は生産階級に食糧消費されるが、10は不生産階級に消費されるものの、拡大はしないが固定資産減耗ぶんの補填として不生産階級の必要労働を導きで 、更には拡大再生産用に固定資産投資に回せる。

疲れたので後で書き換えること前提にアップする。