経済を考える5-2

村の定期市で、商品W-G-Wの交換をなす為の貨幣Gの導入について、市場構成員による市場外の銀行機能からの借入による方法を5で想定した。

一方で村の定期市でも、権力から自由ではなく、丁度フリーマーケットの所場代のような、交換とは別の支出を必須としている。交換による収益からの納税がそれであり、納税を産物ではなく貨幣での納税が義務付けられれば、その納税額により国の支出が支えられる。王、警察、消防、裁判所、軍、中央銀行などの国家機関の維持経費として、税収が支出され、GーWとして市場で消費支出される。

統一国家で権力により秩序が維持できるなら、王の肖像を刻印した不換紙幣などの法定貨幣で十分なわけで、商品貨幣である必要がない。

貨幣の市場への導入は、法定通貨が先行し、不足分を銀行からの借入で補佐する、とういのが実態ではないだろうか。市場経済の成長で税収も増え、国の市場消費や貨幣発行量も増えるという構造が推察されるが。