経済と権力-1

▪︎不生産階級の生産階級化がテーマ ・農本社会から工業、商業社会への発展で、資本主義経済システムの果たす役割と意味を、ケネーの経済表範式を元に考察してみたい。 ・そもそも経済活動とは、欲望の充足を目的とする活動を指す。 人が生存するには、欲望に…

経済と権力-草稿2

・まず復習。 ケネーの経済表範式モデルとは、以下の通り。 生産階級(農民や漁民や工夫など一次産業従事者) は、20の年前払い=前年生産物と、100の固定資産を活用して10の減耗を伴いながら生産し、50の生産物を得る。うち、20は次期生産に保存して、30を流通…

経済と権力、草稿

・まだ、歴史上たかだか150年程度の資本主義の経済システム上に我々はいる。 その威力と功罪とは別に、過去の主流の農本経済システムから資本主義が芽生え、本流として発展成長していく経緯を紐解くことが現在の位置や評価に客観性をもたらす上で有効である…

経済ノート-3

1. 農本社会から資本主義社会への変化は経済システムの変化である。農業生産を中心とした社会の生産基盤は土地即ち農地、即ち領土であり既得権益を保障する国家である。対応する統治システムは専制暴力であろうと法治国家であろうとこの経済システムの維持を…

経済ノート-2

1. 前期資本主義の発展進行の結果として、国内には多様な産業が育ち、これらの生産性を向上させる為に重化学工業のような、投資型の産業が発展する。 この種の産業は、固定資産を生産するので、他産業の生産性向上に寄与する生産財を生産するのであるが、ま…

経済ノート

1. 経済学の歴史は、農本社会から資本主義社会への移行の歴史であり、現代にいたるまでの短期間の歴史である。 常に後追いでの分析に終始した中で、マルクスやケインズ、新自由主義と理論が現実経済に挑んでもきたが、成功はしていない。実体経済以上に金融…

世界同時不況

世界の需給ギャップは110兆円。そのうち60兆円はアメリカ。需要不足だ。実需を生産力が超えている。 これはIMFの発表。 金がないのか、物やサービスを作りすぎなのか、しかし金も世界に溢れている。ということは、使いたい人に金が渡ってない、ということと…

経済、再生産活動-1

・ロビンソンクルーソーは、孤島で一人暮らしで、まず食糧を得て、自分の生命を維持するエネルギー源を補充しなければならない。 この為に漁業労働に従事し食糧としての魚を採る生産活動をするとき、まずは素潜り労働支出をして(枝を折って作った)モリで魚を…

経済を考える11-2

では、蓄積された自国通貨建て国債に問題はないのだろうか?現在の日本なら自国通貨建て国債を外国通貨建てにせざるを得ない国と比べて、何の心配もない。世界最大の債権国家でもあるし。 預貯金などの金融資産は多いが、競争力ある生産性ある国内民間活動が…

経済を考える11-1

◆国債発行について 政府は国会の承認を得て、国債を発行する。 要は政府の負債だ。市中で販売して銀行が買う。 税収の範囲で歳出組めば、発行する理由はないのだが。 銀行は日銀への預け金である日銀当座預金を購入国債分を減額することで購入するわけだ。だ…

経済を考える10-2

◆覇権主義を考えて見たい 歴史的に覇権国家は、オランダ、イギリス、アメリカと推移したことが定説だが、このいずれの国もバブルとなり、崩壊しデフレとなり、その打開策として覇権国家となった。 オランダはチューリップバブル、イギリスは南海バブル、アメ…

経済を考える10-1

◼︎需要について考える ・ロビンソンクルーソーの生活は、圧倒的な供給不足であり、需要は無限に近くある。 本人の労働だけが供給源なので、分業による交換がないこと、また、支配被支配者による歪みもない。 あるのは、純粋に本人1人の労働力であるが故に、…

経済を考える、1975年以前

◆まとめ 1975年段階前の資本主義 ・資本主義経済システムGーWーGでは、 貨幣資本Gー生産資本Wへの変換で Wで剰余価値mを生産している。 また、WーGへの変換でもWでmを生産できる。 生産工程は、原料を機械を用いた労働により、目的生産物にするもの。また、…

経済を考える9-11

◆水野和夫著「閉じていく帝国と逆説の21世紀経済」からいくつかのキーワードを記録する。 ・1971年ニクソンショック、ドル金交換停止 ・日本企業の純資産は、636兆円、2015年度末 ・日本企業の最終利益は、42兆円、2015年度 ・国民総所得に占める賃金の割合…

経済を考える9-10

◆一休み ⚫︎ケネー主義者だった自分を発見できたこと 今回、ブログをやってみて、下書きにあたる日記的な積み上げから、モヤモヤしていた経済に対する思いが晴れてとてもよかった。 自分は、マルクス主義者のつもりだった。が、資本論でのモヤモヤした疑問が…

経済を考える9-9

◆金融資本主義への変化と発展 実態経済は、実態であることにより有限である。 有限性とは国内需要であり、更に国外需要(輸出)であり、市場は常に有限であるが、貿易問題の障害を克服できれば更に広げることは可能だが、限界は常にある。 封建時代の不生産階…

経済を考える9-8

グローバル経済となり、これが主流となりつつある現在と当面の未来がこの延長線上に位置することは誰にも疑いの余地はないのではないか。 ケネーの時代の範式でいうと、生産階級の剰余価値である。30の投入から50の生産物を生産し、20は税として支配階級に収…

経済を考える9-7

ロビンソンクルーソーの暮らしを見て、需要について考えると、彼の暮らしは、需要だらけである。 彼の需要が満たされるのは、供給力発展の段階で優先順位があるだけで、常に需要には届かない。 食糧、その為の道具づくり、小船作り、より快適な家、娯楽用品…

経済を考える9-6

ケネー範式をもう一度よく観察してもう一歩深めてみよう。 生産階級の仕事は主に農業であり、生存している生産階級、支配階級、不生産階級の総人口を支える生活必需品を生産している。 特長は、生産物は原料を増やしたものであり、変化や加工はされていない…

経済を考える9-5

ケネーの範式で、生産階級は、人口の80%近くを占める農民に限られていて、この階級だけが原前払い、即ち過去労働からの蓄積物である生産用の固定資産、現代用語で資本、を活用して、余剰生産物を生産していた。 不生産階級は、年前払いのみの資本、即ち経費…

経済を考える9-4

グローバル経済を考えてみる。 結局のところ、先進国には剰余価値が余って、国内投資が最早効率的にできなくなっている。合理化できる労働力に変わるもの、がITの発展ののちに見えないからだ。多分ないだろう。 日本は国内市場が飽和していて、需要不足、生…

経済を考える9-3

剰余価値生産の分類パターンを考えてみる。 第一次産業 自然に直接働きかけて有用物にする労働なので、 原材料はないか、ないに等しい。原料調達部門だから。Pmを自然から選択的に得る仕事である。 農業の場合は種子がそれだが、種子に労働を加えて産物を作…

経済を考える9-2

もう一度原点に戻って考えてみよう 石炭の露天掘りで。 暖房需要と、蒸気機関エネルギー源需要で、露天掘り可能な場所での石炭を、生産して市場に持ち込む労働を考えてみよう。 100人の労働者を雇って、ツルハシ、シャベルで掘ってもっこで運び、集積場に集…

経済を考える9

これからの課題は、資本主義後の世界の考察です。 ケネーが農本主義時代を、マルクスが農本時代の不生産階級の成長による資本主義時代の萌芽時期を、見事に表式で示しました。 2人の素晴らしさに脱帽です。頭もいいね、マルクスはインテリにバカにされないよ…

経済を考える8-10

剰余価値学説批判として まとめ GーW 、貨幣資本を生産資本に転換するにあたり、 等価交換で、原料Pmと原料を新たな有用物に変える労働力Aとに交換して生産活動に入り新有用物としてG貨幣資本に戻す。 ここで、の生産経費は、原料代と労賃である。この労賃が…

経済を考える8-9

8-7を補足する。 当時はイギリスの資本主義は萌芽の時代で、マルクスの分析通り、石炭エネルギーによる蒸気機関を利用した機械生産を導入しながらも、機械の剰余生産効果は低く、それでも生産力は職人不生産階級のそれと比べて圧倒的であっただろう。機械に…

経済を考える8-8

剰余価値は、労働に代替する機械化の発展により生み出される、とすると、GーW の貨幣資本の生産資本への転化で、その組成段階で予定剰余価値が計画され、P生産の実行でW内で生産後の商品の形で生産されるから、Gの成果でしかない。労働者階級が握るべきは、G…

経済を考える8-7

さて、GーW 変換を深掘りする。等価交換である。 G貨幣資本ーW生産資本への変換と生産活動Pまでの製造業工程を細かく見てみよう。 マルクスは、貨幣資本としてのGをWの不変資本Pmと可変資本Aとの生産資本に等価で変換してP生産活動を行う。 製造業は、ある材…

経済を考える8-6

ケネーの範式の時代は、不生産階級の労賃は職人労働の再生産で、その為には主婦も子供も養える賃金はあるわけだ。 これが、工場生産に移行して労働が児童や女性による単価の低い労働に機械化で移行すると、剰余価値が生産される。その意味ではマルクスの生産…

経済を考える8-5

ちょっとお休みして、ぶつくさ独り言。(^^) 不生産階級による職人作業の機械化へ置き換えによるコスト削減を通じて、剰余を得て、その剰余で一方では機械化の高度化の為の機械生産へ、もう一方では、W-Gに要する商業経費増を通じて、職人生産物価格により近…