市場経済システム-5

・マルクス主義を政治的に利用し、後進国革命が20世紀に発生し滅亡した。その多くはマルクスの資本論の解釈に問題がある。マルクスは市場による交換を否定していないどころか、商品からスタートして交換価値と使用価値の矛盾について述べている。 交換価値と…

市場経済システム-4

・市場流通経済が機能している社会にあっても、安全保障上の危険性がある場合に、利敵行為となる生産サイドの生産拠点を国外に投資して作ることは利敵行為となる。明らかに現中国は、スパイ活動も含め、自国利益のみを最大化する片務的半閉鎖的な国家生産活…

市場経済システム-3

・市場経済システムが、円滑に回っている間は、螺旋を描きながら経済成長できる。後付けながらGDP結果でそれは簡単に観測できる。 総賃金分の消費財生産需要分を競争生産しながら生産できるが、それ以上の生産は不良在庫となる。生産基地は、次第に淘汰され…

市場経済システム-2

・市場経済システムが経済システムの主流となると、その合理性により、受給バランスが素早くとれることで大量に交換流通されるが、その為には生産物量が多種で大量にある事が前提となる。 大量交換を支える大量生産が前提となり、発展して規模も拡大して、分…

市場経済システム-1

・自然人は、ロビンソンをみればわかる。 自らが労働し、労働分の有用物を手に入れ、それを消費して暮らすだけだ。 勿論消費財だけでなく生産財=道具類も労働で得て、労働生産性を高めるから、より短時間でより多い消費財を生産できるようにはなる。 自営業…

マクロ経済モデル

・1国で生産される財、サービスを付加価値ベースで名目値で集計し、物価指数で除すと実質値がでる。これを前提として議論する。 ・1国の年間の供給される財は全て需要されるとする。と、総需要=総供給となる。 Y・・・生産、但し付加価値生産 Im・・・輸入 C…

未来を失う日本人の経済学リテラシー

経済学は、 マクロとミクロに区分される。 ミクロでは、各経済主体の経済的効用を最適化行動の中身と相互連関を分析する。 マクロでは、一国経済全体の活動を分析して、インフレやGDPを対象とする。 *マクロ経済の視点から経済政策を統計資料に基づき論戦す…

SNA国民経済計算-3

[ 3 ] 国民経済計算の概要 1. 生産と1次所得の分配 (付表1. 財貨、サービスの供給と需要) 国内産出+輸入、が供給され、その需要は、 中間消費+政府最終消費+政府家計最終消費+固定資 本形成+在庫品増加+輸出 である。 (付表2. 経済活動別の国内総生産・要素…

SNA国民経済計算-2

[ 2 ] 取引主体の分類 統計の体系として、取引主体を2つに分類する。 「経済活動別分類」と「制度部門別分類」だ。 1. 前者は、生産分析からの分類で、生産技術の等質性に着目した分類。事業所が統計の基本単位。 産業、・・・・農水業、製造業、建設業等 …

SNA国民経済計算-1

現行の国民経済計算は、1993年に国連が勧告した国際基準、93SNAに基づく。 [ 1 ] 経済循環のとらえ方 1. 生産要素(労働、資本ストック)、土地、を組み合わせて使用し、原材料(中間財)を投入し財貨、サービスを産出する。 2. 生産活動の過程で生み出された …

貯蓄のパラドックス

新自由主義発想をやめてケインズ主義を復活せよ! さもなくば戦争発生でしか救国できない! 大局的には、現在の日本は長いデフレ期であり、戦争でもやならないと供給力不足にはならない構造です。 日本の現在のデフレは経済の病でもあるのですがその治療は20…

経済のポイント-6

「閉鎖経済での集団的経済活動」をこの章の以降で深めてみよう。 島国日本での平和的鎖国状態と考えれば良い。 ところで日本の人口は、鎌倉幕府始めで750万人、江戸幕府始めで1200万人、江戸幕府終わりで3300万人、第2次大戦終戦時で7200万人、戦後のピーク…

経済のポイント-5

・市場での売価は、 生産労働所得の総和、即ち原材料生産労働所得に加工労働生産所得に固定資産減耗分生産労働所得(厳密には過去固定資産労働所得) これに運輸、商業サービス労働所得との合計額であろう。これを貨幣により交換するもの。 勿論、希少性など需…

経済のポイント-4

・封建的農本時代でも、近代的資本主義時代でも原理は同じである。 前章で明らかにしたように、個別工場生産での原価分析は、資本主義の勃興時代の限界をもつ。 分業生産が市場での交換を前提とした商品生産となるので、販売できるか否か、は生産継続や拡大…

経済のポイント-3

・階級概念がなければ、余剰生産物即ち利潤又は資本は発生しない。それは生産階級内で処分するだけである。結果は生産階級内の人口増か労働時間を短縮して単純再生産に、いずれにせよ単純再生産の循環となり停滞する。 ・社会秩序には強弱があり生存競争があ…

経済のポイント-2

・余剰生産物とは何か、という問題を深めなくてはならない。 余剰とは文字通り余分な、余った、ということとすると、何に対して余ったのか、ということだが、それは労働力支出に対する分配分が、支出以下であることによる。 余った、というのは集団的生産活…

経済のポイント-1

・経済とは、資源を人の生存や欲望を満たす為に活用する、一連の人の財やサービスの生産、分配と消費行動を総称するものだ、と私は考える。 人は人生の大半を生産活動のために、即ち労働所得を得てより持続的に豊かに暮らす為に捧げるが、その割にこの経済の…

新冷戦の登場=グローバリズムの終焉

・冷戦は、ソ連を盟主とした社会主義国陣営と、アメリカを盟主とした資本主義陣営との間で第2次世界大戦後、約半世紀にわたって行われ、1990年にソ連崩壊で終焉した。 その特徴は、陣営内で安全保障=軍事も経済圏も共有する陣営間でそれぞれ「壁」「境界」を…

資本主義を考える-16

・循環型単純再生産が続く均衡型中世型経済システムに変化をもたらすのは、道具との結合労働という古来の生産手段を、「機械使用労働」という新たな圧倒的な生産手段の劇的変化によるものである。 ・まずは鉄製の機械の製造需要が均衡経済のバランスを崩す。…

資本主義を考える-15

・中世の絶対主義的王政の支配する農本社会では、余剰人口は、自営的安定的な不生産階級即ちその日暮らしの手工業的自営業者による都市市民を育成した。 ここにこの経済循環システムを根底から変革する資本主義生産システムが登場したのだ。 それは、消費材…

資本主義を考える-14

・資本主義のポイントは何か。 ロビンソンは、モリ=道具を1時間かけて作って3時間の素潜りモリ漁で5匹の1日の必要食糧を得ることができるようになった。総労働時間は4時間。 モリを作らないで手づかみ漁やってた時は、5匹取るのに8時間もかかっていたとする…

資本主義を考える-13

前章でほぼ輪郭は出来上がってきた。 ロビンソンクルーソーなら、1人で漁業でもやるしかないが、素潜り手づかみ漁では1日8時間やっても5匹しかとれない。ようやく1日分の食糧だ。 モリ突き漁にすればモリを作るのに1時間かけても、3時間の漁業で5匹とれると…

資本主義を考える-12

・資本主義の終了 資本主義は終焉する。 それは、発生時に生産力の飛躍的増加をもたらす、生産手段の高度化により、機械化といっても良いのだが、人と道具の結合した生産手段の機能を、機械の操作労働による機械に大きく依存した機械と人の結合労働に変わる…

資本主義を考える-11

・ケネーの範式では、貨幣を捨象して考えると 生産階級は、20の農奴食糧と種籾と、100のうちの10、即ち1/10の固定資産減耗=生産手段との農奴の結合労働によって、10を減耗させながら 50の生産物を得る。 ここで得る20の剰余生産物は、農奴を監視収奪する借地…

資本主義を考える-10

・経済学の母、フランソワ・ケネーの経済表範式の資本主義発展による変化モデルの作成へ! ケネーの中世経済システムでは、支配階級の存続をかけた富国強兵の為に、また財政基盤となる税収、即ち農産物増産の為に、 不生産階級の生産性向上による貢献を時代…

資本主義を考える-9

・ケネーに戻ろう! 経済表範式での、生産階級=農奴は、50の生産物のうち、20を年前払いとしての農業生産で経費支出=中間消費=農奴の食糧や種もみなど。 10を原前払いとして固定資産減耗費して、 要は30を中間消費して50の生産物を生産する。 20の余剰生産物…

資本主義を考える-8

・結局のところ、科学技術進歩としての生産手段の主に機械化による圧倒的な生産力により資本主義生産システム導入にいたる。 道具使用労働=生産手段を私的所有している自営業者労働は、もちろん、その中で使用道具の優劣や努力即ち労働時間の長時間競争はあ…

資本主義を考える-7

・資本主義の発生過程を細かく考えた。 資本主義の発生の根拠は、生産手段の機械化、差別化による生産性向上で得られる労働時間短縮=人間労働主体の生産手段の機械操作労働への転化による短時間労働化による。 これは、(機械減耗費+操作労働)<人間労働費(+道…

資本主義を考える-6

・これまでの叙述をトータルするとどうか? 都市自営業者の平面的な均質的均衡経済社会は、それは自らの道具程度の生産手段により、自らの労働を生産手段とする生産物を分業という形で市場で自らの労働分との等価であたかも自らが全てを労働によって得たよう…

資本主義を考える-5

・パン製造業が独占段階になると、競争もなくなるから、他産業の資本主義化に資本が向けられる。 2つの流れが考えられるが、 まずは、他産業の、例えば機械製造や原料製造業を資本主義化することだ。資本を他産業に持ち出すことでパン製造業の時と同じ効果…