経済を考える11-2

では、蓄積された自国通貨建て国債に問題はないのだろうか?現在の日本なら自国通貨建て国債を外国通貨建てにせざるを得ない国と比べて、何の心配もない。世界最大の債権国家でもあるし。 預貯金などの金融資産は多いが、競争力ある生産性ある国内民間活動が…

経済を考える11-1

◆国債発行について 政府は国会の承認を得て、国債を発行する。 要は政府の負債だ。市中で販売して銀行が買う。 税収の範囲で歳出組めば、発行する理由はないのだが。 銀行は日銀への預け金である日銀当座預金を購入国債分を減額することで購入するわけだ。だ…

経済を考える10-2

◆覇権主義を考えて見たい 歴史的に覇権国家は、オランダ、イギリス、アメリカと推移したことが定説だが、このいずれの国もバブルとなり、崩壊しデフレとなり、その打開策として覇権国家となった。 オランダはチューリップバブル、イギリスは南海バブル、アメ…

経済を考える10-1

◼︎需要について考える ・ロビンソンクルーソーの生活は、圧倒的な供給不足であり、需要は無限に近くある。 本人の労働だけが供給源なので、分業による交換がないこと、また、支配被支配者による歪みもない。 あるのは、純粋に本人1人の労働力であるが故に、…

経済を考える、1975年以前

◆まとめ 1975年段階前の資本主義 ・資本主義経済システムGーWーGでは、 貨幣資本Gー生産資本Wへの変換で Wで剰余価値mを生産している。 また、WーGへの変換でもWでmを生産できる。 生産工程は、原料を機械を用いた労働により、目的生産物にするもの。また、…

経済を考える9-11

◆水野和夫著「閉じていく帝国と逆説の21世紀経済」からいくつかのキーワードを記録する。 ・1971年ニクソンショック、ドル金交換停止 ・日本企業の純資産は、636兆円、2015年度末 ・日本企業の最終利益は、42兆円、2015年度 ・国民総所得に占める賃金の割合…

経済を考える9-10

◆一休み ⚫︎ケネー主義者だった自分を発見できたこと 今回、ブログをやってみて、下書きにあたる日記的な積み上げから、モヤモヤしていた経済に対する思いが晴れてとてもよかった。 自分は、マルクス主義者のつもりだった。が、資本論でのモヤモヤした疑問が…

経済を考える9-9

◆金融資本主義への変化と発展 実態経済は、実態であることにより有限である。 有限性とは国内需要であり、更に国外需要(輸出)であり、市場は常に有限であるが、貿易問題の障害を克服できれば更に広げることは可能だが、限界は常にある。 封建時代の不生産階…

経済を考える9-8

グローバル経済となり、これが主流となりつつある現在と当面の未来がこの延長線上に位置することは誰にも疑いの余地はないのではないか。 ケネーの時代の範式でいうと、生産階級の剰余価値である。30の投入から50の生産物を生産し、20は税として支配階級に収…

経済を考える9-7

ロビンソンクルーソーの暮らしを見て、需要について考えると、彼の暮らしは、需要だらけである。 彼の需要が満たされるのは、供給力発展の段階で優先順位があるだけで、常に需要には届かない。 食糧、その為の道具づくり、小船作り、より快適な家、娯楽用品…

経済を考える9-6

ケネー範式をもう一度よく観察してもう一歩深めてみよう。 生産階級の仕事は主に農業であり、生存している生産階級、支配階級、不生産階級の総人口を支える生活必需品を生産している。 特長は、生産物は原料を増やしたものであり、変化や加工はされていない…

経済を考える9-5

ケネーの範式で、生産階級は、人口の80%近くを占める農民に限られていて、この階級だけが原前払い、即ち過去労働からの蓄積物である生産用の固定資産、現代用語で資本、を活用して、余剰生産物を生産していた。 不生産階級は、年前払いのみの資本、即ち経費…

経済を考える9-4

グローバル経済を考えてみる。 結局のところ、先進国には剰余価値が余って、国内投資が最早効率的にできなくなっている。合理化できる労働力に変わるもの、がITの発展ののちに見えないからだ。多分ないだろう。 日本は国内市場が飽和していて、需要不足、生…

経済を考える9-3

剰余価値生産の分類パターンを考えてみる。 第一次産業 自然に直接働きかけて有用物にする労働なので、 原材料はないか、ないに等しい。原料調達部門だから。Pmを自然から選択的に得る仕事である。 農業の場合は種子がそれだが、種子に労働を加えて産物を作…

経済を考える9-2

もう一度原点に戻って考えてみよう 石炭の露天掘りで。 暖房需要と、蒸気機関エネルギー源需要で、露天掘り可能な場所での石炭を、生産して市場に持ち込む労働を考えてみよう。 100人の労働者を雇って、ツルハシ、シャベルで掘ってもっこで運び、集積場に集…

経済を考える9

これからの課題は、資本主義後の世界の考察です。 ケネーが農本主義時代を、マルクスが農本時代の不生産階級の成長による資本主義時代の萌芽時期を、見事に表式で示しました。 2人の素晴らしさに脱帽です。頭もいいね、マルクスはインテリにバカにされないよ…

経済を考える8-10

剰余価値学説批判として まとめ GーW 、貨幣資本を生産資本に転換するにあたり、 等価交換で、原料Pmと原料を新たな有用物に変える労働力Aとに交換して生産活動に入り新有用物としてG貨幣資本に戻す。 ここで、の生産経費は、原料代と労賃である。この労賃が…

経済を考える8-9

8-7を補足する。 当時はイギリスの資本主義は萌芽の時代で、マルクスの分析通り、石炭エネルギーによる蒸気機関を利用した機械生産を導入しながらも、機械の剰余生産効果は低く、それでも生産力は職人不生産階級のそれと比べて圧倒的であっただろう。機械に…

経済を考える8-8

剰余価値は、労働に代替する機械化の発展により生み出される、とすると、GーW の貨幣資本の生産資本への転化で、その組成段階で予定剰余価値が計画され、P生産の実行でW内で生産後の商品の形で生産されるから、Gの成果でしかない。労働者階級が握るべきは、G…

経済を考える8-7

さて、GーW 変換を深掘りする。等価交換である。 G貨幣資本ーW生産資本への変換と生産活動Pまでの製造業工程を細かく見てみよう。 マルクスは、貨幣資本としてのGをWの不変資本Pmと可変資本Aとの生産資本に等価で変換してP生産活動を行う。 製造業は、ある材…

経済を考える8-6

ケネーの範式の時代は、不生産階級の労賃は職人労働の再生産で、その為には主婦も子供も養える賃金はあるわけだ。 これが、工場生産に移行して労働が児童や女性による単価の低い労働に機械化で移行すると、剰余価値が生産される。その意味ではマルクスの生産…

経済を考える8-5

ちょっとお休みして、ぶつくさ独り言。(^^) 不生産階級による職人作業の機械化へ置き換えによるコスト削減を通じて、剰余を得て、その剰余で一方では機械化の高度化の為の機械生産へ、もう一方では、W-Gに要する商業経費増を通じて、職人生産物価格により近…

経済を考える8-4

W-W'変換を深める。 目的は、資本主義システムの普遍的な表式を作ることである。偉大なマルクス表式の批判者ではなく、後継の一人でありたいから。 貨幣資本Gを商品Wに等価交換して生産資本を編成して、剰余価値を含んでアウトプットを等価交換で貨幣資本G…

経済を考える8-3

WーW'変換を考察する。 貨幣資本Gは、生産資本Wに変換して商品資本W'にして、G'にする。 しかし、WーW'で価値が増殖するのだろうか? GとW、G'と、W'とはマルクスは等価交換しているから WとW'の間で価値が増殖していないと辻褄は合わない。が、サービス業…

経済を考える8-2

ロビンソンクルーソーの魚とりは、道具の高度化による生産性向上、即ち需要分の魚が取れる時間の短縮により彼の自由時間が拡大される。 彼の資源は個人的労働力のみなので労働時間減少が資本増加を促すからわかりやすい。 自由時間に道具を高度化するのに消…

経済を考える8

いよいよ、本題?にせまりたい。 マルクス資本論の主要命題 (記号の定義は後述) GーW(Pm+A)…p…W'ーG' 即ち、GーWーG' 説に対置して 名付けてGーW-G仮説を8シリーズでは検討してみたい。 労働者は、労働力商品Wを賃金G貨幣と交換して、生産活動に参加し、…

経済を考える7

6-9はまだ未完成で自信も少しない。税収増が不生産階級を育て科学技術も発展しそうである。100%ではないが、税金も役立ち、農業基盤整備など生産階級への依存は小さくなっていかざるを得ないようだ が、先に行く。 不生産階級の利益がどう拡大して資本蓄積…

経済を考える6-9

ケネーの経済表範式に感激したマルクスが、資本論で再生産表式の理論に発展させたプロセスの再現になるかもですが。 範式の生産階級が、原前払100が生産資本として存在し、10年で償却するから、年前払には10が消費される。 別に20の年前払は、実は大きくは労…

経済を考える6-7

原前払い、年前払い、資本について考えよう。 ロビンソンクルーソーは、食糧の魚をとるのに泳いで、木を削ったモリでとっていたが、熟練して最低限の確保ができ、時間の余裕ができたので、網を使ったり船を作ったりしてより短時間で同量以上の魚をとることが…

経済を考える6-8

今回は話の流れを外して、利益率の問題に踏み込んでみたい。 生産階級の利益率が高く、利益すなわち余剰生産物ができたことが、生産階級と呼ばれる所以である。 農業を主として、漁業、林業、鉱業なども範疇にふくまれるはずだ。 生産に必要な労働力の再生産…

経済を考える6-6

6-5で、イギリスの地政学的優位性とユダヤ人の流入が、近代資本主義の爆発的発展をもたらしたとは考えているが、話の組み立てがやや乱暴なので、その前段階を丁寧に深めたい。 自然な流れとしての、農本社会に内包する要素の中からの成長による小規模な資本…

経済を考える6-5

ケネーの範式の不生産階級の成長の考察が、資本主義化への洞察を生み、資本主義発展後の社会を模索する上でも手法は同じ気がする。 不生産階級の質と量の拡大の前に、農本社会の価値観を考えよう。それは余剰生産物を増やしたい支配階級の思いであり、安定し…

経済を考える6-4

ケネーの範式で思うことは、見事な封建主義循環システムを表現していると同時に、この時代の不生産階級である商工業者の位置が、支配階級の為の服の仕立てや豪奢な家具や美術品、庭師や建築物作り、装飾品作り等宮廷でのお抱えの召使いとしての機能と、もう…

経済を考える6-3

ケネーの経済表範式を考察する。 当時のフランスの経済構造を、3階級と5本の線という簡潔さでモデル化し、循環構造を見事に示した。 80%が農民で食糧生産力が高かった300年前のフランス、王朝は栄華を極めていた。宮廷の専属医ケネーは時の政権の重金的な輸…

経済を考える6-2

ロビンソンクルーソーからケネーの封建主義的農本主義時代を経て、産業化した工業化時代の検討に移行しよう。この場合は、ロビンソンクルーソーの個人としての労働力配分の考え方も参考にしつつ、フランスを代表とするケネーの階級区分と歴史性を前提として…

経済を考える6-1

さて、経済を考える上で、改めてロビンソンクルーソーを考えよう。 初めに身の回りにあるものを使って、まず魚や貝を取り、島内の果物や食べられる野菜を集めただろう。エネルギー支出分を超えるエネルギー補充食糧を労働で確保したら、需要ははじめて次の段…

経済を考える6

村の定期市では、生産工場製品の交換ではなく、零細?個人事業主間の余剰生産物の交換経済を想定しているが、村から国レベルの膨大な生産物の交換市場には、資本家の労働者雇用を伴う工場生産品の販売による交換が行われ、その利潤を巡って階級的な分配問題…

経済を考える5-2

村の定期市で、商品W-G-Wの交換をなす為の貨幣Gの導入について、市場構成員による市場外の銀行機能からの借入による方法を5で想定した。 一方で村の定期市でも、権力から自由ではなく、丁度フリーマーケットの所場代のような、交換とは別の支出を必須として…

経済を考える5

村の定期市では、W→G→W、即ち、商品→貨幣→商品なる交換を通じて、商品が社会的に交換分配される。過剰生産物を市場で販売換金し、その金で他の必要な商品を買い消費する。これは、労働者、生活者即ち家計部門の行動パターンだ。 まず、第1の疑問は、村の定期…

経済を考える3ー1

物々交換は交換のちょっとした欲望の不一致で行き詰まりをもたらすが、誰もが交換を拒まない、「交換の媒介物」貨幣が存在すれば、取引主体間で交換が成立する可能性は格段に高くなる。 取引主体間での貨幣の受渡しを通じた、価格の実現と契約の履行について…

経済を考える3−2

ケインズの分類方法では、 国家貨幣の定義は、強制的法貨である 貨幣と、強制的法貨との交換が保証されている貨幣を加えたものを指す。 したがって強制的法貨である中央銀行券(例えば日銀券)だけでなく、それとの交換が保障されている中央銀行当座預金例えば…

経済を考える4

伝統的な純粋互換モデルで描かれる世界が、現実の資本主義経済からあまりにもかけ離れている事は、ミンスキー(H.Minsky)によって次のように指摘されている。 標準的な経済理論、新古典派総合、の構成は、村の定期市で行われるような、物々交換を検討すること…

経済を考える2

ロビンソンの個人的生活と異なる、集団を構成する社会では、分業生産物の交換が社会的にスムースに継続されなければ豊かな経済成長は社会全体としては得られない。交換が障害なく行われれば生産力、生産性向上も誘導され、社会経済は発展し社会が豊かになる。…

経済を考える1

ロビンソン・クルーソーのように無人島で1人で生活すると、生産活動に分業や協業がないことにより過剰生産物の交換の為の労働は必要ない。まして、交換の道具である貨幣も必要ない。交換による富の創出を前提とする為の生産性向上活動もない。生産性向上の成…

国家と経済4

ケネーを適用して、経済循環から国家と経済を考えてみたい。前回述べたように、支配階級と生産階級を考察してみる。 支配階級と言っても、現代日本は、王による専制的権力支配ではなく、国民の選挙により選ばれた代表により、政府が作られ、行政執行が行われ…

国家の経済モデル3

1では、生産階級と支配階級に分けたが、何も階級闘争を導きたいわけてはない。 国家の経済循環にとっての、発行貨幣を消費するセクターと、回収して返納するセクターをマクロ的に分類しただけである。 貨幣が等価交換としての商品でなく、国家の発行する法貨…

国家の経済学モデル2

1で述べた通り、自由市場のモデル原理主義からスタートした経済モデルで貨幣を考察した場合は、貨幣が等価交換商品として存在しなければならないが、また、それは一般人に自然に理解されるが、国家論から貨幣を見ると、王が金蔵から金貨を兵隊に配り、市場か…

国家の経済モデル1

封建制時代は、日本でもヨーロッパでも、王が支配階級として領土を所有する。領土所有の欲求の根拠は富であり、その富は、資源の所有権であり、生産階級からの収奪権である。勿論ここから得られる富は、豪奢な王の暮らしの為に使ったり、領土を拡張する軍の…

通貨と国債

日銀は、日銀券即ちお札を発行するが、日銀は日本国政府の子会社であることで、政府発行通貨でもあるお札は、表券主義による通貨でしかない。それ自体に価値はない。 22円の経費で10000円札が製造できる。 では、発行すると9978円の発行益が日銀経由で政府に…